『猫を抱いて象と泳ぐ』 ― 2012年10月05日
読了。
小川洋子さんの作品は『博士の愛した数式』以来。この小説の主題は「チェスの美しさ」。ストーリーは大きく3つの場面に分かれている。それぞれの場面の最後で主人公にとって重要な人物との別れが設定されている。地味だけど読ませる。チェスのルールなんて全然知らなくても面白かった。
ストーリーやキャラクタも魅力的だけど、なによりもこの小説はそこに語られているチェスの美しさと同様、綴られている文章の一文、一文がていねいでとても美しかった。
飛ばし読みはもったいない小説。
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