MacBook Proのマイク2021年03月05日

昨年の11月に購入したMacBook Proだが、家では外部モニタに接続してクラムシェルモードで使用することが多い。

最近、気がついたのだが、クラムシェルモードにすると内蔵のマイクから音声が入力されない。なんかの不具合かと思って、再起動かけてみたりしてもだめ。USBに接続したカメラのマイクは使えるので、致命的な問題ではないがやはり気になる。

調べると、T2チップ内蔵の最近のノート型マックはセキュリティを理由にクラムシェルモードでは内蔵マイクを使えないようにしているそうだ。おそらく盗聴防止が目的だろう。それはそれでいいのだが、そういうことなら、エラーメッセージを出すか、環境設定のところでワーニングを出して欲しい。なんの表示もないと故障したのではないかと思うではないか。

https://forums.macrumors.com/threads/t2-chip-disables-microphone-when-lid-closed.2160173/

星新一2021年02月23日

前から読みたかった「気まぐれ星からの伝言」を読んだ。星新一さんが新井素子さんのデビューに関わっていたことは聞いたことがあったが、ここまで入れこまれていたとは思わなかった。その新井素子さんの「声の網」の解説が秀逸だった。「情報が、エネルギーとなる」ことだけではなくて「人が持つ“秘密”が情報の持つ力の本質である」ということをパソコンもない時代に見抜いていた、というのだ。確かにそうだ。星新一さんの凄さをこの数行で改めて思い知った。

子供が読むかと思って、あらゐけいいちさんが表紙絵を描いている星新一の「気まぐれロボット」「まぼろしの星」「宇宙の声」を取り寄せた。子供には全然訴求しなかったが、久しぶりに読んでみた。多分、中学生の時以来だ。オチを覚えている話もあれば、完全に忘れていて全く新鮮な気持ちで読めた話もあった。

とりわけ、まぼろしの星、宇宙の声の中編2作品は、読んだ記憶はあったのだが、どういう話だか全く覚えていなかった。どちらも少年少女を主人公とした宇宙冒険もの。

で、ふと思ったのだけど、「宇宙の声」のこの無敵の植物って、もしかして小川一水さんの天冥の標のオムニフロラの元ネタだったりしないのかな。それとも、無敵の植物というのはSFネタとしてよくあるものなのだろうか。無敵の植物といえばトリフィドもそうかもしれないけど。

iWork2021年02月16日

うちにはiWork'09のKeynoteで作ったプレゼン資料がたくさんあるのだが、KeynoteはiWork 09に含まれているVer.5と、それ以降のVer.6で互換性が低く、Ver.5で作った資料をVer.6以降で開くとまともに動かない。

仕方がないので、Ver.5をずっと使い続けていたのだが、Catalina以降しか動かないMacBook Pro(2020)に機種変更して完全に使えなくなってしまった。

他にもIllustratorCS6、Office2011が使えなくなったのだが、Parallels DesktopにゲストOSとしてMountain Lionを仕込んでその上で動かして、互換性を保つことができた。

iWork'09も同様にParallels上で動かそうとして、わざわざインストールディスクを取り寄せてみたのだが、うまくいかなかった。ソフトは起動するのだが、新規書類を作ろうとしてもウィンドウ内は真っ白なままだ。既存のプレゼンテーションファイルを開いてスライドショーを実行しようとすると「お使いのコンピュータには、スライドショーを現在の画面解像度で再生できるだけのVRAMが搭載されていない可能性があります」とかいうわけのわからないエラーが出て起動できない。

どうも調べると、iWork'09はParallels上のゲストOSではまともに動かないらしい。Parallels上のMacOSは2D/3Dのアクセラレーションが効かないのだが、iWork'09ではアクセラレーションが必須だから、というのがその理由だ。この情報に行き着くまでかなり苦労したが、Parallelsのフォーラムに載っていた。散々調べて方法がないというのは萎える。
https://forum.parallels.com/threads/iwork09-doesnt-work-on-mac-os-10-7-lion-vm.257561/

結局、iWork'09の動作するマックを別に用意するしかなさそうだ。MacBook Proを新しくしたけど、本当にいいことがほとんどない。せめてMojaveが動いてくれればなぁ...。最新バージョンに移行して欲しかったら、せめて互換性だけはきっちり保ってくれよ。

App Nap2020年04月23日

もしかして、Spyderで走らせているPythonコードが異様に遅くなるのはこいつのせいか?

https://www.too.com/support/faq/mac/maintenance/23376.html

(2022.10.28 追記)
これで、AppNapをオフにできるらしい。
https://weekly.ascii.jp/elem/000/002/624/2624823/

AppNap無効化。
defaults write NSGlobalDomain NSAppSleepDisabled -bool yes [enter]
AppNap有効化。
defaults delete NSGlobalDomain NSAppSleepDisabled [enter]

コマンド実行後、再ログインか、システム再起動。

『青い海の宇宙港』2016年09月27日

 早くに仕事を切り上げたので、久しぶりに本屋でもブラブラするかと御茶ノ水の丸善に入った。

 

 小説のコーナーで、声変わりしていない男子中学生とそのお母さんと思しき二人が本を選んでいた。「ちゃんとした本」を読むなら、お母さんが何冊でも買ってあげるというルールになっているらしい。

 

 お母さんが川端裕人さんの「青い海の宇宙港」の春夏編を手に取りながら、この本は宇宙のお話で、すごく電気が好きな小学生が出てくるのよというような説明をしながら、男の子に勧めていた。電気の好きな小学生というのがちょっと違うような気がしたけど、わたし以外の人間が本屋で川端裕人さんの本を手に取るのを見たのは初めてだったので、なんだか嬉しかった。男の子が手に持っていたのは「君の名は。」のノベライズ版だった。なるほど。

 

 青い海の宇宙港は、わたしが一番最初に読んだ「夏のロケット」と遠いところで世界が繋がっている話で、挫折してやさぐれた大人が、才能ある小学生たちに触れて、彼らをサポートしていくうちに、自分もまた人生の軌道修正を果たすという点で、構造的には「銀河のワールドカップ」に似ている。

 

 川端さんの他の著作同様、綿密な取材に基づいて書かれており、出てくる小学生がみな素直で非凡なところ以外は、とてもリアリティを感じさせる物語である。「夏のロケット」は最後の最後で「え?本当にこれに人が乗ってちゃっていいの?」と思っている間に有人宇宙飛行をやってしまうところが、ちょっと突っ込みどころだったのだけど、今回はそういうサプライズはなくてちょっとホッとした。

 

 前からずっと行ってみたいと思っているのだけど、いっそう種子島に行きたくなった。次の夏休みに、海水浴も兼ねて行けたらいいなぁ。ロケットの打ち上げと重なったらなおいいんだけどなー。