星新一2021年02月23日

前から読みたかった「気まぐれ星からの伝言」を読んだ。星新一さんが新井素子さんのデビューに関わっていたことは聞いたことがあったが、ここまで入れこまれていたとは思わなかった。その新井素子さんの「声の網」の解説が秀逸だった。「情報が、エネルギーとなる」ことだけではなくて「人が持つ“秘密”が情報の持つ力の本質である」ということをパソコンもない時代に見抜いていた、というのだ。確かにそうだ。星新一さんの凄さをこの数行で改めて思い知った。

子供が読むかと思って、あらゐけいいちさんが表紙絵を描いている星新一の「気まぐれロボット」「まぼろしの星」「宇宙の声」を取り寄せた。子供には全然訴求しなかったが、久しぶりに読んでみた。多分、中学生の時以来だ。オチを覚えている話もあれば、完全に忘れていて全く新鮮な気持ちで読めた話もあった。

とりわけ、まぼろしの星、宇宙の声の中編2作品は、読んだ記憶はあったのだが、どういう話だか全く覚えていなかった。どちらも少年少女を主人公とした宇宙冒険もの。

で、ふと思ったのだけど、「宇宙の声」のこの無敵の植物って、もしかして小川一水さんの天冥の標のオムニフロラの元ネタだったりしないのかな。それとも、無敵の植物というのはSFネタとしてよくあるものなのだろうか。無敵の植物といえばトリフィドもそうかもしれないけど。

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