アントワープ動物園2007年12月30日

Antwerp zoo, Belgium

今年は、海外の動物園については、6月にワシントンDCの動物園を、9月にベルギーのアントワープ動物園を探訪することができた。まずは、アントワープ動物園についての感想を。

出張でブリュッセルに行ったついでにアントワープまで足を延ばした。ブリュッセルからは電車でだいたい40分ぐらい。1843年開園の歴史のある動物園で、園内の建物も当時の重厚なデザインのものが残っている。しかし、建物の古さから来る印象とはうらはらに飼育設備は近代的である。

Antwerp zoo, Belgium

残念ながら、当日はかなり雨が降っていたので、屋内展示か屋根付きの見学サイトがあるところを中心に観て回った。まずは、ボノボ。アクリルの窓のすぐ横に座っていたので、見やすかった。

Antwerp zoo, Belgium

マレーバクは、屋外のかなり広いスペースを使って池付きで展示されていた。おかげで初めてマレーバクが泳ぐところが観られた。雨の中、傘をさしながら苦労してカメラを撮り回していたところ、同じようにバクの写真を撮っていた女性が、マレーバクは最近、動物園にやってきたこと、2頭いるうちの1頭はまだ子どもで、動物園に来たばかりのころはほんの赤ちゃんみたいでかわいかったことなどを教えてくれた。

Antwerp zoo, Belgium
Antwerp zoo, Belgium
Antwerp zoo, Belgium

アントワープ動物園は、パンダなどのいわゆるスター選手はいないが、キリン、ゾウ、トラ、ライオンなど、オーソドックスな中堅どころの動物は取り揃えられている。ゾウの放餌場もじゅうぶんな広さがあり、いわゆる常同行動もなく雨の中、のびのびとしていた。子象がまるっこくてかわいい。上の写真のオスゾウは実は牙が片方しかなかったのだが、写真のようなポーズを撮ると迫力満点だった。

暗すぎて写真を撮ることはできなかったが、夜行性の動物を中心に展示する建物で、初めて活動的なツチブタを観ることができた。上野動物園の寝てばかりのツチブタしか知らなかったので、たいへん印象的だった。

日本ではアントワープと言えば、フランダースの犬らしいが、動物園もなかなか立派である。毎度、思うのだが、もう少し旅行ガイドブックに動物園の記載があってもよさそうなのに...。

National zoological park, ワシントンDC2007年12月30日

今年の6月に、出張でワシントンDCへ行ったついでに国立動物園を訪れた。国立動物園は、国立航空宇宙博物館や国立自然史博物館など、ほかのワシントンDCの博物館・美術館と同じくスミソニアン協会の運営する動物園である。入園料はタダ。この規模の動物園で入園料タダというのは、かなりお得である。

National zoological park, Washington DC, USA

この動物園には中国からレンタルしているパンダがいる。そして、ご多分に漏れず、ここでもパンダはやはりスター的存在の動物であり、入り口からして、パンダを前面に押し出してアピールしている。

National zoological park, Washington DC, USA

そして、ご多分に漏れず、ここでもパンダはずっと寝ていた。3年前に来たときは、木に登ったりしてけっこう活動的だったんだけど(しかし、木に登ってしまうと、地上からは見にくくなるという問題もある)。

National zoological park, Washington DC, USA

この動物園にはゴールデン・ライオン・タマリン(以下、GLTと略す)をたくさん展示している。夏場はGLTの放し飼いを行っている。が、時期がまだ早かったので屋内での展示だけだった。GLTはペットとしての価値が高く、乱獲されたため、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストに「絶滅寸前」種として載っているほどの希少種である。放し飼いなぞして盗まれる心配はないのか、と思うのだがどうやって管理しているのだろう...。

National zoological park, Washington DC, USA

GLTを展示していた同じ建物で、たまたまミーアキャットの赤ちゃんを観ることができた。かなりかわいい。

National zoological park, Washington DC, USA
National zoological park, Washington DC, USA

前回、来たときは気がつかなかったが、オランウータンの展示が充実している。オランウータンのスカイウォークもある。この手のスカイウォークは旭山動物園が有名(いしかわ動物園や多摩動物園にもある)だが、どっちが先だったのだろう。ただし、距離は旭山動物園やいしかわ動物園のものと比べるとかなり長い。カメラを持って、オランウータンの移動にともなって、てくてく歩いて移動しないとスカイウォークに上がるところと、降りるところを両方撮影することはできない。

National zoological park, Washington DC, USA

かなりねばってフタユビナマケモノを撮影。これも今回、初めて観た。ミツユビナマケモノよりも顔つきが優しい(こずるそう、とも言えるが)。

平日の午前中から出かけて行き、最後は雨に降られて帰ってきた。混雑ぶりは、まぁまぁだった。前回、混み過ぎてて観られなかったアマゾニアという展示が観られてよかった。